お遍路体験記 2日目 2017年3月8日

 早朝にネットカフェを出て、歩き始める。


 渦潮で有名な鳴門市に入る。


 我がシルエット。頭の辺りがアダムスキー型UFOっぽくて気に入っている。


 ↑参考画像。


 歩き遍路向けの地図を見ながら歩いているんだけど、八十八箇所の札所ではない、お大師様の縁のお寺には、参拝するべきなのだろうか。せっかくだから、通り掛かったらお参りしておこうか。


 ということで、東林院さん。どういう縁なのかは知らないけど、地図に載っていたので。


 参拝。般若心経を唱える。


 トイレをお借りしたら、壁にこんなんが張ってあった。
 
 トイレ法
 昨日いただいた色々のご馳走が昨夜あれほどぐっすり眠っていた間にも一刻も休まず消化して今血となし肉となし骨となし栄養となし今日一日どれだけ働いても全然疲れを知らない エネルギーとなし今その不要物だけをスムーズに排泄させていただいたのである
 これほど偉大なる無限の力がこの私の身体の中にあったのである
 今日一日この無限の力で思いきり社会の為多くの人々の為に働かせていただくのだ
 今日は我が生涯の最良の日だ
 善いことだけが私を待っているのだ
 ああ有難い有難い


 十輪寺さん。ここも地図に載っていたので、寄ってみた。


 十輪寺さんから1.5キロ。やっと1番の札所、霊山寺に到着。
 やばい、寄り道のし過ぎや! 霊山寺には10時までには着く予定やったのに、実際には12時着。
 今日は7番まで歩く予定で、7番の近くに宿を取ってある。2日目から、予定が狂いまくり!
 どうも、私は時速3キロでしか歩けないみたい……。一日30キロ前後歩かな、45日で歩ききれないのに。先が思いやられる。


 マネキンがお出迎え。最初の札所なので、お遍路グッズを買いたい人が多く、立派な売店があった。私は予め、ネットですべて揃えていたけど、ここの売店で揃えることも可能。
 ただし、ここの御朱印帳は、最初のページだけではなく、最後のページにもこの1番の札所の御朱印をもらうページが設けられているらしい。
 1番から88番までの御朱印をもらうのが基本で、余力があれば、東寺とか高野山の御朱印ももらうんだけど、1番から88番まで回った後で、お礼参りとして1番に戻る人もいるの。ぐるっと円を繋げたい欲求かな。ここの売店の御朱印帳には、最後のページに「1番 霊山寺」と書いてあるから、なんとなく空白にしとくのが気持ち悪く、お礼参りに来ないとあかんことになる。霊山寺は2回、御朱印代の300円が取れる。商売上手!


 でかでかと「発心(ほっしん)」と書かれている。


 どうも、マネキンが気になる……。


 綺麗で整備されたお寺だった。人も多くて賑やか。


 2番、極楽寺に急いで行ってみたものの……。


 こんなに長い階段があるなんて、知らんかった。こういうことは、地図ではわからない。時間配分には余裕を持たないとキケン。


 3番、金泉寺。

 4番、大日寺に行く道で、迷う。すごい方向音痴なもので。紙の地図とスマホのGoogle Mapの両方を使っているし、お遍路する人は多いから、案内標識や看板も大量にあるのに、それでも迷う。人も通らぬ獣道に入っていまう。なんとか、元来た道に戻る。1時間のロス。

 大日寺までの長い坂道をダッシュ!


 4番、大日寺。


 ほんまは、もっとゆっくり寺を散策したいのに、やたらバタバタする。本堂と大師堂の二箇所をお参りする必要があり、蝋燭とお線香を上げて般若心経を唱えるだけでも、30分ぐらいは必要。


 5番、地蔵寺に着いた時刻は、16時57分。御朱印の受付が終わる3分前。御朱印は、本堂と大師堂で般若心経を唱えた証としていただくものだから、先にお参りをするのがマナー。しかし、3分前だから仕方ない。先に御朱印をいただくことに。


 お大師様! バタバタしてすみません……。

 宿のご主人に電話したら、車で地蔵寺前まで迎えに来てくれることに。できたら全行程を歩きたいので、渋ったんだけど、ご主人が、明朝も地蔵寺まで送るから、また5番から歩き出したらええやん、って言ってくれた。端から、車を使わない自己ルールを破ることに……。

 地蔵寺の前で車を待っていると、ボランティアの案内係のおっちゃんが、オーストラリア人の女の子と一緒だった。私もあんまし英語ができるわけではないけど、おっちゃんが困っていたので通訳のお手伝い。
 女の子は、自転車でお遍路をしていて、地蔵寺の境内に泊まりたいらしい。地蔵寺には、雨露の凌げる小屋があるみたい。
 おっちゃんが説明するに、今夜は檀家さんの法事があるから、ちょっとうるさいかもしれないけど、それでも良かったら泊まってOKとのこと。
 
 なんやかんやと話しているうちに、車が到着。


 宿。
 ご主人は、すごく親切で善い人なのだが、私のリュックや靴などに駄目出ししたり、夜はリビングに集まって、お遍路のベテランと話をしてアドバイスを仰げとか、やたら強制が多くてしんどかった。
 初心者の私にいろいろ教えてやろうって気持ちはありがたいねんけど、疲れていたし、ゆっくり仕事もしたいし。押し付けられるのは苦手。でも、せっかく言ってくれてるのに、断るのも悪いし……。良かれと思って言ってくれてるのに、文句ばかりのコミュ障でごめん……。

 足が痛くて、立ち上がるのも時間が掛かる。

 部屋で荷物の整理をしていたら、ご主人に、まだリビングに来られへんのかと催促がかかる。落ち着かない。

 結局、リビングで、50回以上の歩き遍路の経験があるというAさんに、いろいろとレクチャーを受けた。22時過ぎまで。

 私がどうも時速3キロでしか歩けないっぽい事実や、いかに方向音痴かという話や、2日目にして既に足が痛くて困っている話を聞いてもらった。
「あなたの話を聞いていたら、45日で回るのは無理じゃないだろうか。歩き遍路をちょっと甘く見過ぎだ。今月中に37番の岩本寺ぐらいまで行けなかったら、一旦、帰って、計画と装備の見直しをしたほうがいいのでは」
 Aさんのアドバイスは、なかなか厳しいけど、的確。

 人の話を聞くのは好きやし、Aさんは穏かで親切な人だった。勉強になり、結果的には良かったけど、仕事はできなかった。

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