お遍路体験記 26日目 2017年4月2日

 早朝。宿のご主人と奥さんを起こさないように、そっと出発しようと思ったけど、玄関で靴を履く音で起こしてしまった。
 私のヨタヨタな歩き方を見て、ご主人が、「バスに乗れ~、バスに乗れ~」と呪文のように仰る。
 歩けそうになかったら、バスに乗るかも。
 今夜は岬の近くで泊まって、次の日、Uターンしてこっちのほうに戻ってくるから、またこの宿に泊めてもらうことになっている。岬で1泊するための最低限の荷物だけを持って、リュックは宿に置かせてもらった。重い荷物を背負わなくて済むから、ありがたい。


 道端で、おいしそうな蜜柑を売っている男性がいた。
「お遍路さんには、お接待で差し上げていますので」と、2つほどくださった。
 蜜柑はほしいけど、タダでいただくのは申し訳なくて、「じゃあ、100円で分けてください」とお願いしたら、結局、100円で4つも譲ってくださった。却って申し訳ない。素直にいただいておけばよかった。


 「死の道と■がある 聖書」
 ■の部分は、私が写真を加工して黒塗りにしたんじゃないよ。元々、黒塗りになっていた。何が書いてあるのかごっつ気になる。つい、看板に吸い寄せられて、看板の傍の脇道に入ってしまい、しばらく道に迷った。


 宿のご主人に教えてもらった場所で、ジンベエザメを見た。
 休日だけ、ジンベエザメを一般公開しているんだって。ここを通り掛かるのが、ちょうど休日に当たった私はラッキーだ。
 このジンベエザメは、まだ子供みたい。大きくなったら、大阪の海遊館でデビューするみたい。大阪まで、どうやって運搬するのか気になる。


 お昼ご飯のために食堂に寄ったら、岩本寺の宿坊でお会いした2人に会った。


 そのうちの1人が、かっこいい錫杖を持っていたので、写真を撮らせてもらった。
 先達(せんだつ)といって、お遍路の公認エキスパートだけが持つことの許される品。
 公認の先達になるには、4回以上、八十八箇所を周り切って(必ずしも歩き遍路だけというわけではなく、車での遍路なんかを含んでもOK)、お寺の推薦をもらって、研修を受けないとあかんらしい。


 2人と別れて、さらに歩く。
 休憩所に立ち寄る。ここは、泊まってもいいみたい。男だったら、泊まってみたい。


 何やら、楽しそうなカフェが。入りたかったけど、入口に「今日『も』おやすみ」の看板が。
 やる気の無さがが素敵。


 今日の宿。なんとか、バスを利用せずに歩けた。


 アメリカから来たご夫婦とまた一緒になった。夕食を共にする。

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