第7回公判

 第7回公判は、精神科医への質問から始まりました。前回(第6回)でも証言した女性精神科医が、証言台の前に座ります。
 被告人の「狭義の精神障害は否定される」としたうえで、「ASD、ADHDの発達障害の傾向は認められる」としています。精神の病は、異常・正常をはっきりと切り分けられるものではなく、境界線は曖昧です。症状の度合いは、グラデーションになっています。
 また、被告人に「明確な自覚と決意があれば」更生できる可能性はある、と。

 午後からは、被告人の供述です。
 事件の経緯を、一通り聞きました。
 聞いた感想は、「そんな訳、ないやろ……」です。真実を隠している様子です。でも、嘘は上手くない。

 情状に関する証人として、心理学者が登場。
 更生の可能性が「あり」と証言しました。
 検察官の質問により、学者は、これまでの刑事事件の被告人の全てに更生の可能性を肯定している、と判明。しかも、これまでに鑑定してきた被告人が、実際に更生したかどうかの追跡調査はしていません。

 判断が、難しい。
 被告人の話し振りを見ていて、他人とのコミュニケーションの困難さは伺い知れます。
 うまく自己表現できないところは、三年間に亘る拘置所生活でのストレスも起因するでしょう。
 一方で、前科で刑務所を出たあと、2~3か月で恋人を作り、今回の事件で逮捕されるまでの間、関係を続けてきたことからも、ある意味ではコミュニケーション能力があるとも考えられます。

 

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