カレーで復活

 自粛が必要なご時世だとは把握している。が、どうにも耐えがたい衝動が……。

 梅田に行く用事があったので、オフィス街に近い地下街で、インド・カレーを食べた。

 駅前の店は、カフェもレストランも大半は閉まっている。駅から少し離れたオフィス街の近くなら、サラリーマンの客を当てにした店が、半分ぐらいの割合で営業していた。

 店内の客は少なく(店が人気がない訳ではなく、自粛のために客足が減っている)、他の客との間隔も2メートル以上は空いていた。自粛期間中のお出掛けで世間に後ろめたいけれども、どうか許してほしい……でないと、私の精神の健康が……頼む……なるべく控えるから……。

 店内では、二人のインド人が働いていた。日本のインド料理店って、店員の正体はネパール人である場合も多いのだが、彼らが話す言葉でインド人だとわかった。ちゃんとマスクを着用していた。インド人のマスク姿って初めて見た。

 ガラス張りの厨房の中で、二人で冗談を言ってケラケラ笑いながら働いている。店のBGM(インド料理店でよくあるパターンだが、インドの映画音楽である)に合わせて、大声で歌ってみたりとか。

 インド人は、概して明るい。外国で働くって、いろいろと不便はあると思う。ホームシックに罹る場合もあるだろう。だが、インド人は押しなべて明るいし、我慢強い。世の中が不便で不条理なことがわかっているせいなのか。その陽気さには、本当に救われる。

 ここ最近、すごく落ち込んでいた。徐々に回復しつつはあったものの、まだ本調子には程遠い状態ではあった。栄養満点のカレーを食べ、インド人たちの楽しそうな様子を眺めているうちに、元気が出てきた。完全復活である。

 落ち込みやすい性格が、私の数多ある短所の一つであると自覚する。今度落ち込んだ時は、落ち込みから復活までの心の状態を書き留めておいて、どれぐらいの期間で何を切っ掛けに立ち直ったかを分析しようと思う。たぶん、これからも落ち込む機会があるとたびたに思う。自己分析は、これからの私の処世に有効だろう。

 景気づけに、パパドを追加注文。

 豆を潰して炙るか揚げるかした、煎餅みたいなスナックである。私の好物の一つ。残念ながら、これは好きじゃないメーカーの既製品ではあったが。それでもパリパリとした触感が楽しい。

 さあ、気分も上々。ありがとう、インド人の店員さんたち。

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