日本のインド料理店に感じる違和感 2/2

 レジで勘定を払う時に、神様の絵を指して、「スカンダ」と店員に教えておいた。

 店員は片言の日本語で「神様が好きですか」と訊いてきた。

「はい、私は神様がとても好きです」と、教科書的な正しい日本語で、ゆっくりはっきり答えておいた。

 私の答えがわかったらしく、店員は深く頷く。もっと話したい素振りだが、言葉が出てこない。私も少し雑談を続けたかったけど、伝わるかわからない相手に苦労してまで伝えたい話題も見つからない。レジを挟んで笑顔を向け合う謎の1分間が過ぎていった。

 ネパール人がネパール人である正体を隠して、店内をインド風にするために信仰もしていない神様の写真で店をいっぱいにして、インドの庶民は食べないナンを、日本人の期待に応えるために出すシステムは、本当にこれで良いのだろうか。現実の歪曲には疑問だ。需要とかマーケティングとかは、わかるけれども。タレントのデーブ・スペクターさんが、髪の毛を金髪に染めていると知った時と同じ気持ちだ。みんなは知ってた? デーブさんって、金髪ではないらしいよ。もっと暗い色。染めてるのは、日本人が抱くアメリカ人のイメージに合わせるためだろうね。

 みんな、それでいいの? それがいいの?

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