人間観察@病院

 あと病院に通い始めて3週間。

 次の週末がちょっと怖い。倒れたときと同じパターンで、またしても調子を崩す可能性が。ああ、なんでこんなことになったんやろ……。

 医師に相談したけど、病院通いはまだ続くみたい。症状がおさまるまでは、毎日来るように、とのこと。「今月中には治りませんかねえ?」と訊いてみたが、治癒までのスピードは人によりそれぞれだから、医師にもわからない様子。

 診てもらえるだけでもありがたい。病院には感謝している。

 倒れたときが年末だったから、近くの病院のほとんどが閉まっていた。救急窓口がある隣町の病院に電話をしたけど、断られた。今通っている病院は、自転車で5分の近さ。もしこの病院に断られていたら、不調な身体でふらつきながら、遠い病院まで行かなければならなかった。電車とモノレールを乗り継いで通院する羽目になるところだった。

 毎日、病院の待合室で、1時間以上は待つことになる。その時間は、読書か、ルドー(インド発祥のボードゲーム。スマホアプリでプレイしている)か、人間観察か。

 あまりの長い待ち時間に、ヒョウ柄のシャツのおばちゃんがしびれを切らす。看護師に、「もう、お尻に苔が生えそうやわ」と文句を言う。受付でもさんざん不平を訴えていた。

 車椅子に乗った老女はいつも、両手で頭を抱えている。付き添いの青年は孫だろうか。ずっとスマホをいじっている。

 交通事故の怪我人が救急車で運ばれてくる。

 日曜は待ち時間が少ない。「毎日来ないといけない人」と「急患」だけが受け入れられる。それでも10人は待つのが常だが、今日は珍しく、私以外の患者がいなかった。『殺戮にいたる病」を読み終わったので、今日から柚木麻子さんの『ナイルバーチの女子会』を読もうと企てていたが、1ページも進まないうちに診察室に呼ばれた。

 看護師に「今日は患者が少ないですね」と話しかける。

「そうなんですよ。朝イチにすっごい人が来ましたけど」

「すっごい人って?」

「血だらけの人が来て、大騒ぎ。自分で切ったのかもしれないですね」と、ほがらかな口調で答える。

 いろんな人がいるなぁ。

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