嘘と専門家

裁判傍聴に通ってる。

今回は全6回。ストーカー殺人について。

被告人は元妻をナイフで刺殺。捕まった当初は犯行を認めていたけど、留置所での取り調べの間にだんだん「犯行時は酒と睡眠薬を大量に飲んでいたから、頭がぼんやりして記憶がない」、「わからない」と言い出した。

量刑にかかわる事柄(被害者を憎んでいたか、など)だけ都合よく「記憶がない」と言うから、誰が聞いても怪しさ満点。だけど被害者が亡くなっている今、被告人しかわからないことが多くあり、聞いているほうはモヤモヤする一方。

昨日の証人尋問で、精神鑑定を担当した医師が登場。見事な分析で、被告人の虚言を暴く。

たとえば……
・薬の血中濃度から、記憶が飛ぶほどの摂取量ではなかった
・薬が体内に入っているときの記憶が飛ぶことは理解できるが、摂取していないときの記憶までごそっとなくなることはありえない
・犯行後に弟へのLINEで「やってしまった、後は頼む」と書いていたのに、「(犯行について)まったく覚えていない」はおかしい

などなど……。

やっぱ専門家ってすごいなぁ。

担当医師は昭和52年に医師免許を取得したとのこと。はじめの数年は外科医だったらしいけど、そのあと40年以上も精神医学のために働いてきた人。その経験と知識は、私たちのモヤモヤを晴らすだけの説得力を持つ。純粋に尊敬する。

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