一家離散

 実家がなくなることになりました。
 今まで、姉夫婦が建てた家に両親が住んでいたんだけど、姉の夫は10年ぐらい前に亡くなり、姉の子供3人は巣立っていきました。いろいろ事情があって、家を売り払い、姉と両親がそれぞれ引っ越すことに。
 実家は私の住んでいるアパートから1駅離れたところにあります。にも拘わらず、私はあまり顔を出さなかった。ときどき、飼っているインコと遊びたくて行っていたけれど、そのインコも去年、私がヴィパッサナー瞑想の合宿に行っている間に死んでしまいました。それで、ますます行く理由がなくなりました。
 でも、やっぱり実家がなくなるのは寂しい。事情が事情だけに、仕方ないのだけれど。
 私が生まれ育った元の実家は、とっくの昔になくなっているんだけどね。今の実家を姉夫婦が建てたのは、10年以上前の話。
 最近、両親が好きになってきました。
 昔はいろいろと思うところがあったけれど、今は好きかなぁ。
 両親が老いていくのを見て、命の尊さを考えさせられる。一刻一刻、死に向かっている感じがする。両親だけでなく、私もだけど。
 両親は、また近くに引っ越すみたい。今の実家の建物がなくなっても、私にとっては、両輪が住んでいるところが実家やから、2人が元気で暮らしてくれれば、結果的にはそれでいい。

お遍路体験記 35日目 2017年4月11日


 道の駅にて。たい焼きっぽいオブジェ。


 たい焼きオブジェを眺めながら、ちらし寿司とみかんジュースの朝ご飯。


 41番、龍光寺。お寺なのに、鳥居が立っているという混ぜ混ぜ感が好き。


 30番ぐらいから、ときどき会う70歳のおっちゃんと再会。
 偶然にも、おっちゃんは、私と同じ日にお遍路をスタートしたんだって。つまり、私は70代の方と歩くペースが同じだという……。
「あなたはもうリタイアして帰ったかと思った。だって、歩き始めて数日のころから、かなり足が痛そうだったから」と、おっちゃんに言われた。「根性あるなぁ」と。
 お札の代わりに折り鶴を納めて回っているんだって。私にも1羽くださった。
 目指す場所が一緒なので、なんとなく、おっちゃんと一緒に歩くことになった。


 42番、仏木寺(ぶつもくじ)。


 雨が降ってきたので、お寺の近くの休憩所で一服。おっちゃんに、みかんとおにぎりをいただいた。
 おっちゃんとは、ここでお別れすることに。
 私は歩くのが遅いから、次のお寺へ行くのに納経時間に間に合わなくなると悪いので、先に行ってくれるよう頼んだ。私は、お寺の近くに宿を取ってあるから、次の寺に間に合わなければ、翌朝にお参りするつもりでいるのだ。

 おっちゃんが先に出た。縁があれば、また会うだろう。
 しばらく休憩所でぐずぐずしてから、意を決して歩き出した。
 1時間ほど歩いたところで、前方に見覚えのある人の姿を発見。おっちゃんだった。
 声を掛けようか掛けまいか悩んでいるうちに、追いついてしまった。私の気配を感じて、おっちゃんは「わっ! びっくりした! ぜんぜん気が付かなかった」と。
 再び2人で歩く。


 休憩所でお接待していただいた。このシーズンだけ、ボランティアでお接待活動をされている、とのこと。ありがたく頂戴する。

 休憩所を去り、再び歩き出す。
 16時半。納経時間まであと30分。地図で確認すると、間に合うか間に合わないか微妙なところ。
 おっちゃんに、先に行ってもらうことにした。私は明日の朝、ゆっくりお参りすることに決めた。


 ビジネスホテル着。


 道の駅で買った、いちごとヨーグルトで夕食。

お遍路体験記 34日目 2017年4月10日

 今日も雨。風が容赦なく体にぶつかる。頭に被っている笠が飛ばされそう。


 今日の宿。


「こんにちは。
・お風呂は、早く着いた人から入ってください、入った人が、次の人ように風呂栓をぬいてください。20~30分かかります。
・次の人が風呂をサッと洗って湯を入れて(自動で10分位かかる)入ってください。
・机の上のもの お茶 コーヒー アメ お接待
 レンジ 洗たくき ドライヤー 使用無料
・朝は自由にお帰り下さい」


 部屋でくつろいでいたら、ドアをノックされる。観自在寺あたりから、ときどき一緒になる若い男の子のお遍路さん。食べ物を買ってきたので、一緒に食べませんかと誘われる。
 他にも、自営業のおっちゃん(この人もお遍路さん)がいて、3人でお菓子をつまみながらおしゃべりした。
 自営業のおっちゃんが、「せっかく歩き遍路をしているのだから、ブログでも作ってどんどん情報発信しなさい」と命令してくる。いやいや、人に頼らずに、できることは自分でしようよ、と、心の中で思ったけれど、もちろん口には出さない。

お遍路体験記 33日目 2017年4月9日


 観自在寺の宿坊で勧められた喫茶店にモーニングを食べにいく。
 喫茶店名「めぐみ 腹八分目」。


 お店の名前が「腹八分目」やから、モーニングの量も少ないかな~と思いきや。このボリューム。


 お接待で、炊き立てご飯でおにぎりを握ってくださった。


 国道56号線を、ずううううっと歩く。


 歩行者用のトンネル。風が通ってすごい気持ちいい。トリップ感がある。


 トンネルの中に、海の生き物のイラストがいくつも貼ってある。このトンネル、好きやわぁ。


 温泉施設に立ち寄る。ここの温泉は、海水を沸かしてるんだって。ミネラル豊富で元気が出るよ。


 ビジネスホテルに泊まる。


 温泉施設の売店で買った軽食を晩ご飯にする。

お遍路体験記 32日目 2017年4月8日


 大雨。靴やらズボンの裾やらが濡れる。歩きにくい。


 朝から焼きそば定食。お店の奥さんが、私の濡れた上衣をストーブで乾かしてくれた。


 ついに愛媛県に突入。


 建設会社が運営している遍路小屋で休憩させてもらった。雨音を聞きながら休憩。
 トイレもお借りできて、大変助かった。

 雨に濡れながら歩いていたら、車が停まった。
「雨の中、大変でしょう? 乗って、乗って」と。
 お言葉に甘えて乗せていただく。

 乗せてくださった方は、40代ぐらいの男性。関東出身だけど、体が弱いので、空気のよいところに住みたくて愛媛に移ってきたんだって。
 でも、周囲の人たちとうまくいっていないらしく、移住を後悔している様子。
「あなたが男だったら、無理矢理にでも家に連れて帰って、酒を飲ませるのになあ」と残念そうに仰る。この人はきっと、すごく寂しいんだろう。
「よかったら、明日も41番、42番ぐらいまでだったら車で送るよ。連絡先を教えようか?」と言ってくださったが、なるべく歩きたいのでお言葉だけ頂戴することにした。


 41番、観自在寺。


 愛媛に入ってから、急に桜の花がちらほらと見られるようになった。


 ちょうど、花祭り。甘茶をいただく。


 今日は観自在寺の宿坊に泊めていただく。


 だいぶ歩いたでしょ?


 夕食用にカップうどんとスナック菓子を持っていたら、お寺の方(作務衣を来てはるけど、お坊さんだろうか)が、「それを夕食にするの? ちゃんとしたものを食べないと体がもたないよ」と、声を掛けてくれた。近くの洋食屋さんの地図を書いてくださった。
 カップうどんとスナック菓子は、その方に差し上げた。
 夕方に洋食屋さんまで行ってみたけど、まだ開いていなかった。結局、スーパーで惣菜を買って宿坊で食べることに。


 カップうどんとスナック菓子のお返しに、と、珈琲飴をいただいた。

1月の予定

1月の予定 いよいよ2018年に突入

仕事:
ルーティンの仕事:100時間前後
京都でデータ入力:6日間
梅田でデータ入力:3日間

 1年間続けていた文字起こしの仕事は、今月、辞めてしまったの。
 いろんな話が聞けて楽しいから、時間がたっぷりあれば続けたかったけれど、メインの仕事と掛け持ちしようものなら、朝から晩まで働かんと無理。小説を書きたいし、文字起こしを頑張るようになってから耳鳴りがするので、体に悪い気がしてきた。収入面では、メインの仕事がクビにならない限り、慎ましく生活する分には全然困らないので。その点、本当に恵まれている。

趣味:
小説のプロットを完成させる
小説の通信講座の先生から指定された課題図書4冊を読了する
ブログの更新。お遍路の体験記30日分
体重を1キロ減らす。だんだん減らなくなってきた。

用事:
カウンセリング3回目
マニアックなトークイベントに行く予定

お遍路体験記 31日目 2017年4月7日

 小雨。お遍路を休んで、駅の近くの整形外科へ。
 お遍路の格好で行ったから目立った。なぜ足を傷めたか、お医者さんに説明する手間は省けたけれども。
 足を使い過ぎて、足の裏の筋が炎症を起こしているっぽい。
 足の指先が張れているのは、多分、靴か靴下が合わないのだろう、と。靴は新しいのに買い替えたばかりだから、ちょっとはマシになるやろうか。
 飲み薬と湿布を処方してもらった。少しは痛みが緩和されますように。

お遍路体験記 30日目 2017年4月6日


 三十九番、延光寺。高知県最後の札所。


 足を引きずってお参りしていたら、車遍路で来ている男性に、「足の治療をしたほうがいいと思うよ。車で病院まで送ろうか?」と声を掛けていただいた。
 次に向かう宿毛市に整形外科があると調べてある。歩いて宿毛まで行って、明日、病院に行く予定にしている。
 送ってもらうかすごく悩んだけど、やっぱり自分で歩くことにした。お礼を述べて別れた。


 こんにちは!


 通りがかりの食堂にて。外は大雨。


 チェックイン時間より早く着いたので、ホテルの向いの喫茶店で雨宿り。

お遍路体験記 28日目 2017年4月4日

 朝から、とっても憂鬱。
 今朝が納期の文字起こしの仕事、昨日の夜、疲れて寝ちゃって終わらなかったの。
 会社には、納期に間に合わない旨と、今日の午前中にこっちから連絡する旨を伝えておいた。
 よって、電話をかけなあかん。
 納期に間に合わず、しかも遅延連絡もギリギリだなんて、ほんまにあかんわ。
 会社には、歩き遍路をしながら仕事をしていることは伝えていない。どこで仕事をしようと、会社には関係ないことやから。どこで仕事をしていようと、それは私側の都合やから、しっかりせなあかん。
 それやのに、できなかったの。
 恐れおののきながら会社に電話をして謝った。担当者は許してくれて、納期を明日まで延ばしてくれた。明日という期限は死守せなあかん!

 川沿いを歩いて、さらに森の中へ分け入る。
 三原村という、とても感じのよい集落に着いた。
 村中に、花の香りがふわぁ~っと漂っている。


 個人が営んでいらっしゃる休憩所で、麦茶をいただいた。
「いい所ですね! 私もこういうところに住みたいです!」と言ったら、休憩所のご主人に、「住んだら住んだで、いろいろ大変な面もあるよ」って言われた。
 ここで生活するなら、車は必要かもしれへんねえ。あと、季節の良いときに来たけど、冬なんかは厳しいのかなぁ。それにしても、きれいな村!

 すごい素敵な村やのに、写真がないのは、察してくれ。足が痛くて大変やったの。
 お杖を頼りに歩いていたけど、昼過ぎには、ついに足が動かなくなってしまった。
 とうとう、公共交通機関を使うはめになったか。バスに乗ろうか迷っていたら、一台の車が泊まった。

 女性が、車に乗っけてくれた。本当に助かった。
 


 夕食後、部屋で仕事に勤しむ。