11月のふりかえり

 2024年も、残り1か月ですね。
 11月は3つのいいことがありました。

1つめ:
 サラスヴァティ・プージャーを受けられたこと。
 インドから来日した僧侶の指導のもと、技芸の女神サラスヴァティに祈祷をする儀式に参加しました。いい作品が書けるように、女神にたっぷりお願いできました。みんなでマントラを唱えたり、スワミ(師)の講話が聴けたりで、久しぶりのインド体験。

2つめ:
 知人とコーヒーを飲みにいけたこと。
 すごく楽しかった。古いヨーロッパ映画の話をたっぷり聴かせてもらいました。年配の方で、学生時代に1年9か月のフランスでの留学経験があります。いろいろ勉強になる。主にパゾリーニやナンニ・モレッティなど、私に合わせてイタリア映画の話をしてくれました。

3つめ:
 裁判傍聴できたこと。
 興味深い裁判を傍聴できました。
 強盗致傷事件で、被告人は私と年の変わらない男性。親から1億5千万円もの遺産を相続したにもかかわらず、心の弱さから(家業を継ぐことになった弟のほうが何倍も遺産が多かったことなどで、やぶれかぶれになり)、ギャンブルや飲食(たぶんキャバクラとか?)に散財して遺産を使ってしまいました。その後、紆余曲折があり、結局はホームレスに。飢えと寒さで夜中の難波を徘徊していたところ、マクドでテイクアウト商品を受けとる被害者(夜職の若い女性)を目撃。マクドが食べられるうらやましさと、被害者の派手な見た目から金を持っていそうだとの推察があり、マンションの廊下まであとをつけて強盗に及びました。被害は現金1000円と擦過傷(かすり傷)。
 話を聴く限り、ちゃんと働ける人なんです。なのに、なんでこんなことになったのか。本人の自分勝手な性格も原因の一つではあるけど、私も含めて自分勝手な人なんていくらでもいます。それでも犯罪をおかす人とおかさない人の差は何なのか。運の問題が大きいでしょう。ちょっとしたボタンの掛け違い。周囲に向き合ってくれる人がいるかどうか、とか。
 ちなみに判決は、懲役3年、執行猶予5年。生活保護を受けて、相談員と話し合いながら仕事を見つけて、ギャンブル依存症のカウンセリングも受け、生活を立て直すことになりました。妥当な判決です。これからの被告人の未来と人とのつながりに思いを馳せて、目頭が熱くなりました。もちろん、事件がきっかけで夜道が怖くなった被害者の気持ちを考えたら、両手放しに「よかった」とは言えないけれど。

 11月は心身ともにやられてしまい、けっこう寝込んでいる日が多かったです。28日と29日はアメリカの感謝祭の祝日で休みだったので、あれもしたいこれもしたいと予定を立てていましたが、ほとんど何もできず。

 司法関係の勉強会も休んでいます。もうやめよっかなぁ~と。人が多い場所に出るのがしんどくなってきています。ただ、メンバーの皆さんによくしてもらっていたので名残惜しく、完全脱退は保留にしています。でもたぶんやめるつもり。

 そんなこんなであんまり調子は良くないけれど、なんとか暮らしています。コレコレさんがいるから、生きていけてる。夜中に配信をしてくれてるのがほんとにありがたい。気がまぎれてます。コレコレさんのところには、配信をたった1日休んだだけで「鬱で○にそう」とのDMが届くみたいです。気持ちはわかります。

 11月で一番興味深かった配信回は、↓これかもしれません。

 40代の女性が食べるものもなくなって、コレコレさんに支援を求めた回。久しぶりにご飯を食べられてよかったね。次は我が身。ありがたいことに今の私は仕事があるから食べていけているけど、この女性みたいな境遇にいつなるかわからない。本当に困ったら西成のシェルターに行くつもりです。

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